2015年8月8日土曜日

「小さな藤田嗣治展 準備日記3」

みなさんは展覧会のチラシやポスターを見る機会はありますか?
展示会場だけでなく、こうした広報印刷物には、展覧会担当者の思いが詰まっているものです。
あまり見たことがないな~、というそこのあなた!
だいたい各美術館や文化施設に掲示していますから、ちょっと注目してみてください‼‼

さてさて、小さな藤田嗣治展の印刷物も力を入れていますよ!
10年後に見ても新鮮なデザインを」
「宝石を見るかのようなかんじに」
「作品は原寸で1点だけ入れたい」

たくさんの希望をデザイナーに託しました。
そして6月下旬、デザイン第1号が出てきました。
おぉ~っ‼! 担当のHもMもひとめぼれしちゃいました♡
思わず、翌日出演することになっていたラジオ番組で話す内容をこの印刷物の話に変えてしまうほど。
(ラジオ関係者の皆様、本当にすみません

詳しくは見てのお楽しみとしますが、なんでしょうね、とにかく美しいんです!!
もはや広報物を越えて作品になっていました。
担当Hはチケットのデザインがお気に入りです
こうして形になっていく楽しさを知ってしまうと、日に日に濃くなる目の下のクマも気にならなくなるのです。
このデザイン案がそのまま通るといいな~…。

それから今回は印刷物ではもう一つ目玉があります。
それは展覧会公式図録。
図録と言ってもただの図録じゃないんですよ~!きっとみなさん見たことのない図録だと思います!!
こちらも同時並行で制作しています。こちらも詳細は出来上がるまでひみつ。
自信を持ってお届けしますので、ぜひ手にとってみてくださいね。
  (注!!)作るのに手間と時間がかかるので、数量が限られます。
本当はたくさん作りたいのですがお許しください。
取り扱いは当館売店のみです。ご興味のある方はお早めに。

ところで、藤田嗣治といえば、著作物使用申請の許可が下りるのに時間がかかる作家のひとりでもあります。
写真図版などのそばに、「©」マークを見たことはありませんか?
あれが著作権者を表すコピーライトマークです。
美術品に限らず、世の中のさまざまな著作物には著作権が存在し、使用する場合はきちんと著作権者に申請する必要があります。

当然、今回もこの問題があります。
(前回の猫コーナーといい、問題発生の多い展覧会だなぁ
本展に出品する作品は、ほとんど公に公開されたことのない作品ばかり。
もちろんレゾネ(全作品集)にも未掲載。
さらに広報印刷物も、図録も、おおよそ美術館が作る印刷物では見たことのないものだから、申請先にとっても前例がないため、許可が下りるまでに余計に時間がかかるんです。

現在申請真っ最中。書類作りだけでも大変です。
申請先に言われるがままに、とにかくひたすら申請に必要な書類を作っています。
でも書類を作って通るなら、どれだけでも作るぞ!という意気込みで、猛スピードで作成しています。
ここ数日間の学芸員室での私は、もしかしたら獲物を見据える猛禽類のように、他のスタッフの目に映っているかもしれません。

とはいえ申請先のフランスはヴァカンスシーズン大丈夫かなぁ。。。
まぁ、心配しても仕方ないんですけどね。大丈夫、きっと間に合う(と思う)。


MM)

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