2015年6月11日木曜日

「クーリエの仕事【その1】

 所蔵品を他の美術館に貸し出す際、作品の移動に学芸員が同行し、無事を確認することがあります。この仕事をクーリエといいます。今回はクーリエの仕事を紹介します。

(注意!)あくまでも今回の仕事の場合です。毎回こんなスケジュールではありません。時と場合によって異なります。

6月初旬、ドイツのブレーメンで開催していた「エミール・ベルナール展」が終了し、貸し出していたエミール・ベルナール《ポンタヴェンの市場》を引き取るため、クーリエとして出張しました。
この展覧会は、20149月から20155月にかけて、フランスのオランジュリー美術館とドイツのクンストハレブレーメンの2館で開催された巡回展です。



 この展覧会は、20149月から20155月にかけて、フランスのオランジュリー美術館とドイツのクンストハレブレーメンの2館で開催された巡回展です。

←これはブレーメンでの展示風景。
実はこのベルナールの作品、当館で最も海外貸出依頼が多い人気作品なのです‼


1日目:
朝イチで関空からフランクフルトへ。フランクフルトでブレーメン行きの飛行機に乗り継ぎ。
乗り継ぎ時間が短い上に入国審査などがあるものだから、空港内を猛ダッシュ!


ブレーメンに着く頃にはもう夜でした。1日目終了。

2日目:
8時半から作品チェック。貸出中に作品の保存状態に問題がなかったか、貸出先の保存担当と確認します。
それが済んだら輸送のための梱包です。
梱包を含む作品の取り扱いは、美術品専門の業者の方が行います。
その際にどう梱包したいのか、どのように作品を扱ってほしいのか、話をしながら進めていきます。

←ドイツの美術品専門業者さん。




 ←しっかりした木箱に入れられます。


今回はトラックでフランクフルト空港まで作品を持っていきます。もちろんクーリエも作品と共にトラックに乗ります。
ブレーメンからフランクフルトまで約5時間。ニューヨーク近代美術館とハイミュージアム(アトランタ)のクーリエも一緒のトラックでした。






←作品もシートベルトをしています。美術品用のトラックには荷台もエアコンがあります(右上に写っています)。


フランクフルト到着後、作品を一時保管して本日の業務終了。ホテルにチェックインしたのは21時でした。2日目終了。

長くなったのでひとまずこのあたりで。【その2】へつづく。

《その前にちょっとおまけ》

おじさんがロバの脚を撫でています。
どうやらロバの脚を触ると幸せになるそうです。私ももちろん触ってきましたよ。
神社の牛みたいに、ロバの脚がピカピカになっています。なぜか鼻も…。
ロバは犬や鶏だけじゃなく、世界中のたくさんの人の幸せを背負っているんですね。 
MM

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