2014年4月30日水曜日

虫パトロール(保存修復②)

IPM(Integrated Pest Management:総合的有害生物管理)は、全国の美術館で普及している保存管理の考え方です。岐阜県美術館でも、IPMに基づいた日常管理を平成12年度より導入し、地球環境や人体に有害となる燻蒸剤に頼らない方法で作品の保存管理を行っています。

その中で、今回は虫パトロールについて紹介します。

虫パトロールは、館内の虫やカビの生息状況の調査を目的としています。学芸部保存修復担当を中心に、美術館ボランティア(以下、サポーター)さんと館職員全員で取り組んでいます。活動を始めて今年で4年目となりました。

例年、4月に保存担当から活動の趣旨などをサポーター講座でお伝えしています。

 ←どの生物が作品にとって有害で、どんな生態なのか。皆さん真剣に聞いています。

いよいよ虫パトロールスタートです。サポーターさんたちは、パトロールバッジをつけ、道具一式を持って館内へ!















どんなところにいそうか、チェックポイントは虫の生態とこれまでの調査報告をもとにしています。見つけたら、「どこで、何を、何匹、どんな状態で発見したか」等、報告書に記入します。

↑「あらっ、こんなところにダンゴムシがいるわ」




記入したものは保存担当の机へ。これで虫パトロール終了!おつかれさまでした。

虫パトロールは、不定期的に行っています。これからもよろしくお願いいたします。

ちなみに、美術館職員も負けてはいません。

館内で虫を発見すると、みんな保存担当の机へ持って来てくれます。

発見された虫のほとんどは、作品に害のない種類です。

森に囲まれている岐阜県美術館ですから、風に吹かれたり人にくっついたりして、どうしても虫が入ってきてしまうこともあります。だからこそ、たくさんの人の目によって早期発見し、対処することが必要です。

捕まえた虫ですが、生きている場合は、庭に逃がします。人と作品、虫たちの共存共栄を目指して、これからもがんばります!(MM)

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